スーパープレミアム認証事業所
スーパープレミアム認証事業所
株式会社 マルカワ
業種/製造業 従業員数/126名 女性比率/32%
スーパープレミアム認証達成項目
Project 1
女性労働者の割合が国の定める平均値以上
Project 2
女性の非正規から正社員への転換実績
Project 3
出産した女性労働者の就業継続率80%以上
Project 4
男性労働者の育休取得率100%
家庭紙包材、衛生紙包材、食品包材、ラミネート包材、シュリンクフィルムなどのパッケージを、企画から印刷、加工、販売までの自社一貫体制により製造
女性労働者の割合が国の定める平均値以上
各家庭の事情に合わせた柔軟な働き方と
同僚の理解を得られる職場環境の実現
数年前から有効求人倍率の高水準化や、社内年齢層の高齢化問題など、さまざまな理由でさらに女性の求人を増やしたいと考えるようになりました。また弊社の所在地である四国中央市内の人にすら「マルカワって何をしている会社なの?」と聞かれるなど、知名度を上げることも課題でした。弊社は事業内容の特性上、もともと女性が活躍できる部署や職務がたくさんあります。だからこそ「仕事と家庭の両立を大事にする」という社風がベースにあり、多くの女性社員がさまざまな部署で活躍することができていました。各家庭の事情に応じ、フレックス制の導入など柔軟な働き方や、育児休業の利用促進および復帰しやすい環境の実現、同僚の理解が得やすい社内風土の醸成などに取り組んだ結果、女性社員にとって働きやすい会社として認めていただけるようになりました。
女性の非正規から正社員への転換実績
正社員へのステップアップが
多方面に良い影響を及ぼす結果に
従業員の中にはさまざまな理由で、パートタイムを希望される方もいました。しかし会社として“仕事と家庭の両立がしやすい環境”を整えていくなか、パートとして勤務していた女性にも、正社員として活躍してもらいたいという想いもありました。そこで、子育て中の女性の働きやすさを重視していること、会社が仕事と家庭の両立を全力で支援すること、正社員になっても変わらず働きやすい現実があることを説明し、正社員として働いてもらえることになりました。
本人も正社員になったことでやりがいが生まれ、さらに社会保障が付くことで安心して働けるようになり、周囲も彼女が正社員として働くことで仕事がより円滑に回るようになりました。子育て世代の働く女性が増えたことで、育児休業の取得率や復帰後の就業継続率も増加し、女性の応募も増えたように感じています。
出産した女性労働者の就業継続率80%以上
人と人とが支え合い、心身ともに健やかに働ける職場
女性に長く勤めていただくには、育児休業が取得しやすく、スムーズに元の仕事に復帰できることが重要です。また復帰後も子どもがある程度の年齢に達するまでは急に休んだり中抜けしたりすることもあたり前のこととして想定する必要があります。本人にも周囲にも負担がかからないようサポートするのが会社の務めです。
誰もが休みやすい環境が整えば、仕事と家庭の両立ができるのはもちろん、プライベートが充実することで精神的な余裕も生まれます。それらが大きな要因となって、女性労働者の就業継続率は100%を達成することができました。「誰かが休む時は他の人が支える、その繰り返しにより全社員が肉体的にも精神的にも充実しストレスなく働くことができる」。これが長く働き続けられる職場の秘訣だと考えています。
男性労働者の育休取得率100%
支え合う環境づくりが仕事と家庭の充実につながる
数年前の育児介護休業法の改正により、弊社も育児休業制度を整備しました。しかし「1年の休業期間は長過ぎる」や、そもそも「育児休業は女性の特権」というイメージが強く、なかなか男性の育児休業取得には至りませんでした。そこで対象となる男性社員に制度の内容や取得するメリットについて個別に説明し、まず取得実績をつくることで後の人が続きやすい環境をつくりました。
その甲斐あって実績も増え、育児休業を取得した男性社員からは「女性の存在を改めてありがたいと認識することができた」、「子どもと触れ合う時間がつくれた」「家族のために働く意義を再認識できた」などという声が聞かれました。もともと男女を問わず“支え合うのは当然”という風土があるため、安心して休める環境であることが男性社員の育児休業取得につながっています。
目標達成のプロセス
1
法改正を受け社内にも制度を整備
2
人事担当者から従業員に制度を周知
3
対象者に直接制度内容を説明し利用してもらいロールモデルをつくる
4
実績をつくることで後に続く人が制度を利用しやすい社内風土をつくる
製造部 製袋課
藤田 美保
2022年入社
製袋課で機械オペレーターとして勤務。休みの取りづらさなどを理由にマルカワに転職し、現在はフレックス制なども積極的に活用しながら、小学生2人と高校生の子育てをがんばっています。
入社した決め手を教えてください
小学生から高校生までの子どもが3人いて、学校行事や突然の病気などで、急に休みを取らないといけなくなることが働く上でのネックとなっていました。マルカワに勤める前は製造業の機械オペレーターとして働いていましたが、休みが取りづらく「休みを取りやすい会社はないかなぁ」と探していました。休みやすく中抜けもできる、家庭の事情に柔軟に対応してくれるということを聞いて、マルカワで働いてみようと思いました。
どんな子育てフォローがありますか?
転職してすぐ夏休みに入り、どうしても勤務開始に間に合わなかったため、会社に相談したところフレックス制を勧めてくれました。実質的に夏休み中は毎日30分遅刻している状態でしたが、同僚も全くイヤな顔をすることなく、快くサポートしてくれたのは本当にありがたかったです。基本的に機械は担当者が決まっていますが、自分の担当以外に他の機械も使えるようにしてくれています。誰かが休んでもすぐカバーに入れるからこそ、休みが取りやすい環境があるんだと思います。
働きやすいと思うのはどんなところですか?
フレックス制の導入はもちろん、産休・育休制度がしっかりしていて取得しやすい雰囲気があること、支え合いの精神が社員に浸透していることなどでしょうか。これから結婚して子どもを持つことを考えている人、子育て中の人、出産後の復帰を考えている人には特にお勧めしたい会社です。また、一般的に子育て中の女性は出世しにくいと思われますが、女性も出世していくことが可能です。私も出世できるようにがんばりたいと思っています。
常務取締役
長野 光樹
2018年就任
もともとあった女性が活躍できる制度や社内風土を守りつつ、女性管理職の実現にも取り組むなど、新たな挑戦を続けていきたいと思っています。
プレミアム認証取得に取り組んだ理由は?
弊社はトイレットペーパーや紙オムツの袋、食品、日用品の袋など、プラスチックフィルムの印刷と製袋加工を行っている会社ですが、知名度の低さがネックとなっていました。プレミアム申請の一番の目的は、「女性が働きやすい会社」であることを改めて求職者に周知することにもありました。正直、プレミアム認証されてからまだ日も浅く、最初の一歩を踏み出せたかなという感覚です。これからプレミアム認証の名に恥じないようにやっていかないといけないと考えています。
一番いい結果は?
“休んだ人の仕事は他の人が引き受けるのはお互いさまで、支え合うのが当たり前”という風土はかなり前からできていました。社内には子育て中の人、シングルの人、親の介護をしている人もいるため、学級閉鎖、参観日、病院や施設への送迎といった家庭の事情で中抜けしたい人もいます。各個人の家庭環境に応じて臨機応変な働き方を可能にし、仕事を適切に配分することで休んだ人のフォローにもすぐ入れ、支え合いの風土がさらに定着・継続するという良い循環が生まれていると思います。
上位認証となった企業としての今後の夢や目標は?
プレミアム認証の条件のなかで、女性管理職の項目がまだ達成できていません。会社としてはそれを妨げるものはないのですが、女性管理職を受け入れる社内風土がまだできていないため、今後はその風土改善に着手しようとしています。
また、「今日は何をしようか」と前向きな気持ちで仕事に取り組める環境にすることが会社の使命。「働きやすい(福利厚生、休みが取りやすい)」から「働きがい(モチベーションの増強)」へ、その方法を模索していきたいと思っています。
この事業所の取組み紹介はこちら
企業情報
社名
株式会社マルカワ
住所
〒799-0101 愛媛県四国中央市川之江町365番地1
TEL
業種
製造業
従業員
126人