スーパープレミアム認証事業所
スーパープレミアム認証事業所
株式会社あいテレビ
業種/情報通信業 従業員数/88人 女性比率/32%
スーパープレミアム認証達成項目
Project 1
男性労働者の育休取得率100%
Project 2
管理職に占める女性労働者の割合が国の定める産業ごとの平均値以上
Project 3
正社員に占める女性労働者の割合が国の定める平均値以上
Project 4
女性労働者の就業継続率(前々事業年度に出産した女性労働者のうち、子の1歳の誕生日まで在職(子の1歳の誕生日に育児休業を利用している者を含む。)している者の割合)が80%以上
キャッチコピー『せーのっ!』には、「それぞれの未来へ、愛媛の未来へ、ともに行こう!!一歩前へ」の思いが込められています。「夢や希望を感じられる職場であり続ける」を目標に、女性活躍推進、仕事と家庭の両立支援などを進めています。
男性労働者の育休取得率100%
取得者第一号の誕生と『育休ボイス』発行
男性の育休取得については積極的な取り組みを展開するというよりは、地道な声がけを行っていたという状況でした。ところが2023年に最初の男性育休取得者が誕生したのがきっかけとなり、会社の取り組みや社員の意識が変化していきました。収入やキャリア形成など、さまざまな不安がハードルになっていることは分かっていたので、取得者の体験談を紹介する『育休ボイス』を社内で展開し、不安の軽減と男性が育休を取得しやすい企業文化の醸成を図りました。また、通常の育児休業や産後パパ育休、給付金などの制度内容の周知にも努めました。取得に関するサポートもしてくれています。
正社員に占める女性労働者の割合が国の定める
平均値以上
育休が取りやすい環境と女性の活躍をPR
女性の発想や目線が、地元の人たちに愛される番組づくりの重要な力になっており、開局当初から女性の採用割合は少なくありませんでした。しかし、当時は女性社員が結婚や出産というライフイベントを迎えたタイミングで退職するケースがほとんどでした。時代の変化とともに、女性の価値観や社会での役割が変わったことも背景となり、「働き続ける」を選ぶ女性が増えてきました。そこで、育休が取りやすい職場環境を整え、家庭と仕事の両立支援により、ライフイベント後も、仕事を続ける社員が増え、この達成要件を満たす結果につながりました。
また、会社説明会等で女性社員の活躍する姿を積極的に発信するなど、女性応募者の増加を目指した採用活動にも取り組んでいます。今後も、育休が取りやすい環境をさらに強化し、それを強みの一つとしてPRしていきたいと考えています。
管理職に占める女性労働者の割合が国の定める産業ごとの平均値以上
それぞれの可能性を生かしたキャリア形成を支援
勤続年数が長い女性社員は、自らがキャリアプランをしっかり描き、ライフイベントと仕事の両立を図り、実績を積んできました。女性が活躍する場が多く、女性労働者の割合が平均値以上というなかで、実績を重ね、リーダーシップを発揮してきた女性社員を、管理職として登用するのは自然の流れでした。女性社員がそれぞれの可能性を生かしたキャリア形成が実現できるよう、女性社員向けのキャリアデザイン研修や、リーダーシップ研修の機会を提供しました。
女性管理職については、次世代の育成が課題となっているため、各種セミナーへの参加などを促しています。若い世代のなかにも、意欲を持つ人が育ってきていますので、支援を広げていきたいと考えており、資格取得支援や専門スキル向上のための研修の実施を検討中です。
出産した女性労働者の就業継続率が80%以上
仕事と家庭の両立をさまざまな制度で支援
20年ほど前から、育休取得前の社労士による面談を実施し、制度の説明や不安解消を図っています。また、復帰前にも、再度面談の機会を設け、スムーズな職場復帰を支援する体制を構築しました。これらの取り組みを、育休取得率100%の維持に向けて続けています。
育児短時間勤務やリモートワークなどを導入し、それぞれの生活背景や要望に合った働き方が選択できる環境づくりにも取り組んでいます。2025年4月より、仕事と家庭の両立をサポートする新しい制度「イクサポ」を試行的に導入しています。「イクサポ」は、小学3年生までの子どもを育てる社員を対象に、延長保育・学童保育・家事代行などの費用を補助する制度です。今後は、子育てサポートに限らず、介護なども考慮し、さらなる両立支援の充実を図っていきます。
目標達成のプロセス
1
育児休業を取りやすい環境の整備
2
女性社員の活躍について積極的に発信
3
仕事と家庭の両立を支援する制度づくり
4
多様な働き方とキャリアパス形成の支援
コンテンツ局コンテンツセンター アナウンサー
河野 未来
2016年入社
第二子の育休を終え、2025年4月にフルタイム勤務で復帰し、「わいワイ!Friday」のMCを務めています。2児の母として日々を大事にしながら、仕事でも「最高のパフォーマンス」を目指して奮闘中です。
フルタイムで復帰された思いを教えてください
第一子のときは時短勤務で復帰したのですが、そのときの経験からこの職場環境であれば、フルタイムで働けるだろうし、働きたいと感じていました。子ども二人ともが同じ保育園に入れたこともあり、フルタイムで働くことにしました。「子育ても、家事も一緒にしようね」という気持ちを、夫婦でより強く共有したいとの思いもあっての選択です。時間との戦いみたいな状態にはなりますが、それが、いい意味での張りになっています。今のところ、ストレスなく日々を過ごせています。
あって良かったと思う仕事と家庭の両立支援は?
ちょうど今回の復帰時期、2025年4月から始まった「イクサポ」は、ありがたいです。延長保育や病児保育などを利用した際に、補助金を支給してくれる制度で、私は家事代行で利用しています。家事代行をお願いすることに少し葛藤があったのですが、この制度のおかげで一歩踏み出せました。心と体の負担が軽減され、その分、子どもとの時間をつくることができ、家族の笑顔も増えました。制度ではありませんが、相談しやすい社内の雰囲気にも大いに助けられています。
今後の目標や夢を教えてください
仕事では「最高のパフォーマンス」ができるよう努めています。せっかく番組やコーナーをつくれる部署にいるので、愛媛のパパさんやママさん、子どもたちのためになる何かをつくりたいです。社内の制度や仕組みを考える社内横断的なチーム「ヒトLab.」の活動で、みんなが助かる制度を提案し、仲間と一緒にかたちにしていけたらといいな、と思っています。プライベートでは、広い心で子どもたちに接し、全力で子どもたちと遊び、家族との時間を大事にするというのが、目標です。
コンテンツ局コンテンツセンター 部長
平繁 かなえ
2023年4月就任
社員が自由に意見を交わし合い、自分たちが主体となって職場づくりをする企業文化が根付いています。さまざまな生活背景や価値観を持つ多様な人材がその人らしく輝き、自己実現できる未来に向けて、取り組みを継続しています。
認証取得に向けてどう取り組まれたのですか。
人を大事にしたいという思いと、人が輝いてこそ、会社が成長するという考えが、開局以来、受け継がれています。そのなかで「夢や希望を感じられる職場であり続ける」を目指し、一人一人が自己実現できる職場づくりに取り組んできました。それが認証取得の要件達成にもつながったのだと思います。平成になって生まれた局で、古い慣習に縛られず、自分たちでルールをつくる文化や、多様な意見を交わし合う風土があり、それらが女性活躍推進にも結びつきました。
取り組みによる成果を教えてください。
社員一人ひとりの意識が変わりました。育休取得者や子育てをしながら働いている人に対する理解が深まり、あたたかくサポートしようという雰囲気が広がりました。ちょっとした気遣いや声かけが自然に交わされるようになり、支え合う空気の醸成へとつながっています。社内の横断的組織が提案した、仕事と家庭の両立をサポートする制度「イクサポ」の運用も始まりました。これは、よりよい職場づくりを自分ごととして考えるようになった成果の一つだと思います。
職場づくりの今後の目標をお聞かせください。
「ひめボス」のスーパープレミアム認証取得はゴールではなく、新たなスタートだと考えています。バージョンアップできるように、社員主体のルールづくりや制度設計を続けていきたいと考えています。男性の育休取得はようやく根付いてきましたが、女性のように当たり前になるためには、環境整備が十分とは言えません。また、育休社員の抜けた業務をどのようにカバーするのかもノウハウを蓄積している、というのが実情です。男性社員の育休取得後のキャリア形成を後押しする職場の雰囲気づくりや復職支援の整備を進め、次世代へとつなぐロールモデルの育成に取り組んでいきます。
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企業情報
社名
株式会社あいテレビ
住所
〒790-8529 愛媛県松山市竹原町1-5-25
TEL
業種
情報通信業
従業員
88人