スーパープレミアム認証事業所

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スーパープレミアム認証事業所

佐川印刷株式会社

業種/情報通信業 従業員数/81名 女性比率/39%

スーパープレミアム認証達成項目

Project 1

管理職に占める女性労働者の割合が国の定める産業ごとの平均値以上

Project 2

男性労働者の育休取得率100%

Project 3

出産した女性労働者の就業継続率が80%以上

Project 4

正社員に占める女性労働者の割合が国の定める平均値以上

Project 5

正社員の女性労働者の平均継続勤続年数が国の定める平均値以上

お互いに支え合う精神の上に成り立った“働きやすい”のある職場

広告・印刷事業、デジタルプリンティング事業、WEB・IT・動画事業など、印刷を核としながら顧客の情報発信をサポートするビジネスへと業態を変革。多種多様な提案商材を展開しながら、新たなビジネスへの挑戦を続けています。

管理職に占める女性労働者の割合が国の定める産業ごとの平均値以上
Project 1

管理職に占める女性労働者の割合が
国の定める産業ごとの平均値以上

能力を発揮できる環境とキャリアの形成

女性に管理職を増やそうと奨励する前に、女性が職場に定着してくれるためにはどうしたらいいのかを考えました。性別に関わらずもっと働きやすい環境づくりに挑戦する社内の「ポジティブ・アクション」に“決断する会議の場に女性がいるか?”という項目があり、そもそも女性管理職を増やしたいなら社内に女性社員がいなければ実現不可能、ということに気付いたというのもありました。
職場に女性が定着するためには、女性が能力を発揮できる環境を整えること、キャリア形成がセットで必要です。リーダーとなってもらえる社員を育て、その上で能力とキャリアで管理職登用を決めていく。女性だから管理職に登用するのではなく、環境の整備と仕組みづくりがあった上での女性管理職の増加です。

Project 2

男性労働者の育休取得率100%

実績ができたことで周囲の意識が変わる

男性育休取得者の第一号は、会社から説得して取得してもらった事例になります。本人は当初、仕事が気になって育休取得に不安があったようですが、タブレット等で社内を見える化するなどの対応により、安心して休んでもらうことができました。奥さまにとっては大変な時期にパートナーがサポートしてくれることがとてもありがたく、嬉しかったということでした。実績ができたことで周囲も取得に対するハードルが下がり、以降の男性育休取得希望者は増加しています。上司が育休を経験しているので、部下から上がってきた申請への対応も早いし、育休中にはどのように家庭を支えればいいか、仕事の引き継ぎはどうすればいいかなどのアドバイス等、取得に関するサポートもしてくれています。

男性労働者の育休取得率100%
Project 3

出産した女性労働者の就業継続率が80%以上

産休・育休後の復帰を促す取り組みの数々

そもそも女性が働きやすい土壌はあったものの、女性の就業継続率100%を実現できたのは2004年の産休・育休取得の実績が重要なきっかけでした。前例ができたからこそ「後に続け」という雰囲気を醸成できたのではないかと思います。産休・育休の取得を促すと同時に、取得後の復帰を促すための会社としてのサポートもいろいろと考えました。月に1〜2回メール等でのやり取りを交わしたり、休職中でもお子さま連れで社内行事への参画を促したり、「いきなり復帰するのではなく在宅で練習する?」と提案したり、必ず復帰して欲しいという姿勢を見せ続けました。さらに産休・育休を取得した人が、これから取得を検討する人に体験談を語ったり在宅ワークも社内事例をもとに柔軟に認めたりするなど、ニーズに合わせて制度を改善してきたことが就業継続率アップに繋がっています。

出産した女性労働者の就業継続率が80%以上 出産した女性労働者の就業継続率が80%以上
正社員に占める女性労働者の割合が国の定める平均値以上
Project 4

正社員に占める女性労働者の割合が
国の定める平均値以上

能力が発揮できて働きやすい環境がある

まず、優秀な女性を採用できているという現実があります。これは当社の経営理念にある「平等、公平、個の尊重を重んじお互いに尊敬し思いやれる人間関係」が風土として定着していることにもあると考えています。社内では“この人は女、男”といった見方をしていません。女性だからということよりも、その人個人にとっての働きやすさを追求してきた結果として、女性社員の数が増えてきていると感じています。
一例に、ある社員から“子育てと家庭の事情で16時に帰らないといけないので時差出勤をさせて欲しい”という申し出がありました。時差出勤の制度もなかったのに、「この会社なら実現できると思った」と自主的に提案してくれました。女性社員が入社する、能力を発揮できる、働きやすい環境がある、この循環がうまくいっている結果だと思います。

正社員の女性労働者の平均継続勤続年数が国の定める平均値以上
Project 5

正社員の女性労働者の平均継続勤続年数が
国の定める平均値以上

「女性の活躍」についてトップが常に発信

当社では2000年から、女性を含めた社員の活躍と働きやすい環境に向けた取り組みを続けています。以前は結婚、出産、パートナーの転勤など、ライフステージが変化するタイミングで女性の退職者も多く出ていました。しかし、IoTの活用による業務効率化や生産性の向上、社内風土の改善に取り組んできた結果、社員の定着率が向上。2017年「新・ダイバーシティ経営企業100選」受賞、2019年「女性が働きやすい企業風土づくりコンテスト」グランプリ受賞など、女性の定着を常に意識し続けてきた結果が外部からも認められ、女性の継続勤続年数は着実に伸びてきています。
社長交代のタイミングで女性活用や男女平等に活躍できる職場づくりに取り組み始めてから、20年以上かけて結果に結びついてきました。トップメッセージとして「女性活躍は絶対だ」と発信してきたことは大きいと思います。

目標達成のプロセス

1

社長就任と同時に経営理念を制定。女性の活躍できる職場を目指す

2

女性が活躍できる職場する「ポジティブ・アクション」と、働きやすい環境をつくる
「ワークライフバランス」の取り組み開始

3

「職場風土改革宣言」により社内風土が変化し始め、ボトムアップできる職場が実現

4

産休・育休、パパ育休取得の実績を増やし、継続して所得する社員の増加に繋げる

社員インタビュー画像 自分の能力を発揮し、仕事のなかで存在意義を見出す

本社ソリューション営業部
第三ソリューション部 部長
東予営業所 所長

浦部 千恵

2008年入社

フライヤーやお洒落なショップカードが好きで、自分も制作に携わってみたいと入社。営業職としてお客さまの思いを仲間と一緒にカタチにしていくと同時に、管理職としてがんばっています。

社員インタビュー画像
Question 1

管理職に抜擢された理由は何だと思いますか?

自分はどうやらしんどいことに首をつっこむタイプ。社長がいつも「24時間のうち8時間一緒にいる社員。同じ時間を過ごす楽しい仲間でいよう」と言っているのに共感していたのもあり、残業していたり、何か悩んだり困ったりしている後輩がいたら、ほっとけなくて声を掛けたりしていました。あと物理的に声が大きいことも目に止まったのかな(笑)。管理職なりたいとはおこがましくて言えないけど、会社に認めてもらった部分があるのかなと感じています。

Question 2

管理職になって苦労したことは?

自分は今40歳で、すぐ下は28歳、上は60歳と年齢が離れているので、分かりあうのが大変。学校で習ってきたことも違うし、プライベートの時間の使い方も仕事に対する価値観も様々です。それぞれの考えを尊重し、やる気を削がずにモチベーションを維持してもらうためにはどうしたらいいかを常に考えています。

社員インタビュー画像
Question 3

管理職になって変化したことはありますか?

主任、主幹、次長、部長とキャリアアップし、所長に就任して半年、やらないといけないことが見えてきて、個人としてのより一層のやりがいを感じています。同時に、組織の目標を達成するため部下に同じスタートラインに立ってもらい、進むべき方向性の舵取りをしていくのが幹部社員の務めなんだなと感じています。そのために会社の目標を個人の目標として具体的に落とし込み、目標達成に向けての詳細な計画を立て、モチベーションアップにつながる仕組みづくりをしていきたいと思っています。

社員インタビュー画像
社員インタビュー画像 常識を変えられば自分を変えられる、課題解決の糸口が見つかる

代表取締役社長

佐川 正純

2000年就任

「多様な人材を認めた方がより良い社会を実現できる」との思いで、女性の活躍できる社会の実現を含め、目の前にある社会問題の解決に取り組んでいます。

社長インタビュー画像
Question 1

プレミアム認証取得に向けて
特に力を入れたところは?

認証制度や国の政策としてのアワードはいいことだと思いますし、認証や受賞できたことは光栄に思っています。しかし、私たちはそれのみに向けて努力してきたわけではありません。2000年に私が社長に就任してから20年以上、労働生産人口の減少、少子高齢化など、眼の前に現れる社会全体の問題をどう解決すべきか考えてきました。そのなかで「女性の活用、男女均等に扱うことは当然のこと」と捉えて真剣に取り組んできた結果が、今回のプレミアム認証取得につながっていると考えています。

Question 2

この取り組みで得た成果は?

会社にはそれぞれの事情や経営者の考えがあり、一律に考えることはできませんが“できることができてない”のは男女ともにとって不幸なことです。私たちも単純にやればできることをやり続けているうちに、いろいろなことが見えくるようになりました。就業規則を変えるだけでは不十分だという気付きも得られました。そうやって一つひとつ取り組むうち、気付くと松山市、県、国に表彰してもらえるようにまでなっていました。

社長インタビュー画像
Question 3

今後の夢や目標は?

基準に嘘はないので、認証をいただけたというのは基準を満たすだけのことはできていることになります。しかしそれで十分なのか、といえばそれだけではありません。小学校から大学まで男女同じように勉強してきているのに、社会に出たらいきなり男女で待遇が変わるというのは違うと思います。出産は女性にしかできないことですが、“違い”を乗り越えて一緒にやっていければいいんじゃないかと。なかなか難しく、解決できていない問題もありますが、課題を乗り越えていく経営をしたいと思っています。

社長インタビュー画像

企業情報

社名

佐川印刷株式会社

住所

〒791-8018 愛媛県松山市問屋町6-21

業種

情報通信業

従業員

81人